昭和58年盛岡市子ども科学館開館時に南部鉄器の資料ビデオを当工房にて撮影制作したものです。作り方の概要と工場の雰囲気をご覧下さい。

修学旅行時に店舗の小さいTVでご覧になった方は懐かしいかも知れませんね。

行程フロー
製作工程フローチャート

南部鉄瓶は非常に多くの作業工程を経て完成に至ります。

木型 その昔は本当に木製でした

詳しくお知りになりたい方は以下をどうぞ↓

組合監修の ”南部鉄器のできるまで” クリックでPDFが開きます。

近年、IHクッキングヒーターの普及により鉄瓶の「底部割れ」のお問合せが増えております。これはIHクッキングヒーターが、ガス火や炭火と違って鉄瓶の底部のみを急激に加熱する特性である為に、割れる性質のある鋳鉄が耐え切れない膨張をして「底部割れ」が発生します。上図の「型持」部分から割れることが多いので、近年この型持を用いない中子の固定方法を各々工房で工夫しており、型持無しの鉄瓶が増えています。

電気炉
高周波誘導溶解炉

鋳鉄の溶解を古来からの甑(こしき)炉から2018年に環境負荷の小さい”高周波誘導溶解炉”へ変更しました。
現在、自社工場にて順調に溶解作業を行っております。