20年使用後の鉄瓶

とあるお客様の主善堂製の鉄瓶(広口型肌)のメンテナンス依頼のケースです。

約20年のご使用です。とても上手にお使いでしたが、

「空焚きしてしまってから沸かしたお湯に赤みが出る。細かい砂状の物が茶碗の底に残る。」とのこと。

状態を確認させて頂きました。

鉄瓶内部の底に剝れた鉄片がカラカラと転がっていました。空焚き時に爆ぜて大きく剝れた物でしょう。

鉄片を取り除き、お湯を沸かしてみます。

一回目のお湯の様子です。↓

若干赤みがあります。味は問題無し。

話が逸れますが注ぎ口からのお湯の切れの良さが素晴らしい!流石は主善堂の鉄瓶です(笑)

茶碗のお湯を捨てると鉄粉が残りました。

鉄瓶のお湯を捨て2回目のお湯沸かしをします。↓

湯沸かし2回目で全く問題無く、とてもおいしい白湯になりました。↓

おいしい白湯でした!

ご覧の様に、鉄瓶内部が真っ赤でも沸かしたお湯が大丈夫であれば全く問題ありません。お住いの土地の水源(お使いになる水質)により鉄瓶の内部の変化の仕方は違うものです。カルシウム分やカルキが多いと真っ白になります。

鉄瓶内部は釜焼き後に塗装していませんので鉄のままですから色が変わって当たり前です。

鉄瓶外部は漆の焼付仕上げですから熱源にもよりますが耐熱温度を超えれば燃えて剝れて当たり前です。

要するに「新品の状態から変化して当たり前という種類の商品です」

いずれにせよ

「沸かしたお湯が大丈夫なら実用上問題ありません!」

長くお使いになれますよ~

今回のお湯の赤みや鉄粉混ざりの原因は、剝れた鉄片が沸騰時に鉄瓶内で踊り細かく砕けながらお湯を濁らせたのでは?と考察します。一つ一つ不具合の原因は違う場合が多いですのでまたご紹介しますね。

こちらの鉄瓶のご紹介ページ

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